Embrace the depth of life
25 人生の深みを受けとめる
60代のご夫婦。二人の娘さんが独立したことを機に、「60才過ぎたら自分のために生きる」を実践するパワフルな思いでキッチンリノベーションに踏み切りました。奥様はフットワークも軽く、台湾へ一人で滞在したり人生を謳歌しておられます。
こちらのお宅でもキッチンをこれからの自分の「聖域」と考えて、希望をしっかり叶えたいとのことでホームシェフにおこしになりました。
目指したのは「見せる」ではなく「しっかり使える」キッチン。お料理がお好きとのことで、毎日ストレスなく腕を振るえるタフさ、シンプルさをご希望でした。
ピンクがかったランダムな色のレンガタイルが目を引きます。ステンレスのトップに石目調扉のキャビネットと組み合わせることで、温かみを感じる空間になりました。それぞれの素材の良さが引き立ちます。
華やかなレンガは外壁に使うのはやや気後れしますが、キッチンという小さなスペースなら冒険もできます。結果、それがインテリアとして大成功でした。
絶対に採用したかった!と惚れ込んだのが、ガゲナウのバーベキューグリルとアスコのガスクックトップ。
このハイカロリーな機器を並べて設置したいというご希望でした。どちらも家庭用の機器ですが、ホームシェフが手がけることで、正統派の洋食レストランのような、プロの厨房感が醸し出されました。
機能が充実した機器を入れることで、毎日の調理が特別な時間になりそうです。
吊戸棚にリフトアップシステムを組み込みました。脚立を使わずに取り出せる便利さがお気に入りとのこと。人間工学的な使い勝手も、年齢を重ねた世代のリノベーションでは積極的に取りいれることで、キッチンでの時間を身体的なストレスのないものにできます。
キッチンだけでなく、リビングや奥の和室にもこだわりが。ご自身で毎日情報を集め厳選して購入したご自慢の家具に囲まれて、のんびり過ごす予定だそうです。