Framed by Quiet Space
38 余白のあるフレームキッチン
閑静な住宅街に建てられたこちらのお宅。フレームスタイルのキャビネットをメインとし、オープンスペースにする事で、広がりのある空間と自由度の高いキッチンになりました。
収納をたくさん設けなくても、ものが自由に収まりそうと思える「引き算」発想のオーダーメイドです。

塊のようにみえるキッチンですが、実はフレームをベースにしたデザインです。キッチン側から見ると実に軽快な仕上がりになっています。一方で引出収納は必要な箇所だけに絞りました。
白系の壁と淡いグレーの床。ステンレスの天板と赤味がかった木目のキッチン。異なる色でコントラストがありながらも、落ち着いた雰囲気の空間になりました。

これがフレームスタイル!カウンター下は作り込まず、余白を残しています。
作業スペースの右端下部の大きな引出には内引出を設け、細かなものを整理しやすくしています。
他の箇所は下部オープンスペースにし、左端の約15センチ幅部分には、可動式のキャビネットをご準備される予定です。オープンスペースはその時々に応じたフレキシブルな収納ができるのが魅力の一つです。
建築工事で作られた、造作デスクも面材と奥行を揃え、一体感があります。

加熱機器はグリルレスのガスコンロにした事で前面がフラットになりスッキリとした印象に。
上部に付けたステンレスの棚も天板との調和がとれています。

ステンレスの天板はバイブレーション仕上げとし、フルフラットのペニンシュラキッチンに採用しても、光が優しく反射し、全体の落ち着いた雰囲気と馴染んでいます。オーダーキッチンのスタイルには、このように「引き算」して余白を残す、というスタイルも叶えることができるのです。