Designing Every Kitchen
41 マンションの個性をキッチンで表現
デザインキッチンを魅力の一つとするマンションプロジェクトのためのオーダーキッチンです。
立地は大使館やインターナショナルスクールが多い広尾で、緑豊かで閑静な住宅街が広がり
デザイン感度が高い借り手を想定し、全部屋を白の人工大理石のワークトップ+角パイプのアイアンの脚でできたシンプルなキッチンに。部屋ごとに微妙に違うデザインもオーダーキッチンならではです。


建築家が手がけた新築マンションプロジェクトで、オーナーからいわゆる住宅設備的なキッチンではなく、暮らしの質を上げるキッチンを物件の魅力にしたいという要望がありました。
とはいえ、過剰に豪華なものではなく「シンプルで空間の価値が上がる」デザインを、との要望は実に明確でした。
全室を白とグレーを基調とした生活感を消したミニマルなキッチンで統一。
収納をなくしアイアンの脚のみのシンプルなキッチンは、空間に奥行がでてインテリアへの馴染みがよいデザインに仕上がりました。
例えばこの部屋はセンターキッチンタイプ。ワークトップはしっかりと厚みをつけ、黒いアイアンの脚にも負けない重厚感があるデザインに。

IHの先の窓側のスペースは調理の下ごしらえだけでなく、椅子を置いて食事や仕事・読書など、様々にご活用いただけるフレキシブルなスペースとして設計しています。
この部屋は作業効率を考えた壁付けタイプ。デザインのイメージは揃えながら、短い動線で高い作業効率を実現しています。白いキッチンは圧迫感もありません。



ステンレスシンクには、ワークトップと同素材で蓋を設置。IHの厚み以外凹凸がなく、フードも白に統一することで、キッチンの生活感を抑えて部屋のインテリアを邪魔しない仕上がりとなっています。
見えないポイントですが、アイアンの脚の内部に、電気配線を通すことで、すっきりとした足元になっています。このようなディテール処理ができるのは、オーダーキッチンならではの強みです。